2013年5月17日金曜日

英語にのたうちまわった日々(その1)

はじめまして。

私は社会人になるまでずっと英語から逃げ続けてきました。

私は工業高専から大学の工学部の3年次に編入した。実はこのコースは、ほとんど英語に触れることなく過ごせてしまうのです。

TOEICの存在自体も知らず、初受験は就職した後です。新人研修の時に強制的に受験させられました。

初めてTOEICを受験している最中のの苦しみは今でも記憶に残っています。

ヒアリング・パートなど全く聞き取れません。たまに知っている単語が聞こえたなという程度です。ほぼ全て勘でマークしました。

リーディング・パートも全く時間が足りません。試験終了間際に適当に空欄を埋めまくるという始末でした。

何よりも2時間の試験がとても長く感じました。全く分からない問題に2時間取り組むのはまさに拷問です。

これがトラウマとなり、「今後、俺は英語にも海外に一切係らない!一生日本国内で仕事をし続けていくんだ!」という何ともネガティブな決意を強くしました。

英語はあきらめた代わりに、日々の仕事には一生懸命取り組み、成果を挙げ、高い評価を得ることができました。

当時、私が所属していた会社は海外展開に力を入れ始めており、海外駐在員希望者を積極的に募っておりました。

「自分には関係ないや」と思っていたのですが、なんと入社2年目の終わりにシンガポール赴任の辞令が出たのです。

当然、「何で私なんですか?」と上司に聞きましたよ。

上司によると、「これまで英語が出来るという基準だけで海外駐在員を送り込んできたんだが、全然成果が挙がらなかったんだ。そこで、英語力には目をつむり、仕事ができるやつを送り込むことにしたんだよ」とのことでした。

私は既に妻もいましたし、英語に対するコンプレックスは前述の通り強烈です。

ただ、「これは人生に一度のチャンスかもしれない。これを逃したら、一生英語コンプレックスを抱え続て生きなければならない。外人から話しかけられても愛想笑いでごまかし、海外からの電話はこっそり切ってしまうような人生は嫌だ」と思うようになりました。

結局、辞令の翌日には承諾の連絡をしました。

そうして4年半に渡る海外赴任の幕が開けたのです。

続きは次回のブログで。

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